こんにちは。
11月に入り、朝晩はすっかり寒くなってきました。
温かい食べ物が恋しい季節ですね。
本日は革についてのお話。
加瀬鞄工房でもお馴染みのイタリア製レザー
「ミネルバボックス」と「ブッテーロ」
なんと!それぞれのタンナー様による貴重な講演会が
催されると聞き夫婦で参加してきました。
久しぶりの浅草はものすごい人、人、人
日本語よりも外国語が飛び交っていて
観光地に来たぞ〜♪ と浮かれ気分
会場に到着^^
今回の講演は、大正6年から続く
輸入皮革の専門商社「サライ商事」さんが主催してくださいました。
会場には、革のサンプルがずらり
「ミネルバボックス」や「ブッテーロ」の他にも
たくさんの種類のレザーがありワクワクしました。
変わった表面処理のものやオイルがたくさん入ってしっとりしたものなど
「この革いいなぁ」「新作に使いたい!」
革好きにはたまらない展示に心躍りました^^
サンプルを拝見した後、いよいよ講演会が始まります。
今回、登壇されたのは
「ミネルバボックス」のタンナーである
バダラッシィ・カルロ社のシモーネ・レミ氏 と
「ブッテーロ」のタンナーである
ワルピエ社のミケーレ・チャンパリーニ氏
最高峰のタンナーから直接お話を聞ける贅沢な時間でした。
↓↓ 加瀬鞄工房のミネルバボックスを使った作品の一部をご紹介 ↓↓
▶︎ メガネケース
革靴を作るように木型を使って立体に成形したケース
https://kase-kaban.com/collections/glassescase
▶︎ 長財布
贅沢に一枚革で仕立てたお財布
https://kase-kaban.com/collections/longwallet
下記URLはミネルバボックスについて
紹介しているブログ記事になります。
気になられた方は、こちらもぜひご覧ください^^
http://threepacks.net/?eid=384
講演会はバダラッシィ・カルロ社のシモーネ・レミ氏が
信念を持って革作りをしていることについて話しをされました。
昔から何一つ製法を変えずに伝統を守って作り続けていること
近年、様々な種類の薬品や効率的な製法が開発され
防水性を高くしたり、軽くしたり、安価に作ることもできるが
それでは本物のバケッタレザーでは無くなってしまう。
伝統を守り、丁寧に手間暇をかけて
昔から受け継がれてきた鞣し方や
革に浸透させるオイルの調合法など
手間を惜しまず変わらない品質を守り続けること
どこで、だれが、どんなふうに作っているものなのか
見えない部分を大切にすることこそが価値を高めるということ
それを最終製作者である私達がお客様にしっかりと伝えて欲しい
そのようにお話しをされたシモーネ・レミ氏。
自信に満ち溢れた表情は、革への愛情や敬意が伝わってきました。
丁寧に作られた材料を使い
見えない部分も大切に
そして、長く使っていただける鞄を作り続けていきたい
改めて、強く思いました。
講演会の最後に、なんと記念撮影まで。
左から順に
夫、シモーネ・レミ氏、私、ミケーレ・チャンパリーニ氏
講演会の様子は、サライ商事さんのInstagramにて紹介されています。
気になられた方は、ぜひご覧ください^^
▶︎ @sarai.shoji
今回、通訳を担当されていた方は、何十年と革に携わってこられた大ベテラン
イタリア語を、私たちに分かりやすくそしてユーモアも混ぜて伝えてくださいました。
全員で撮った集合写真↓
サライ商事の皆さま、このような機会を設けていただき感謝致します。
とても貴重な時間をありがとうございました。