フルオーダーバッグのご紹介 上質カジュアルなレザーサコッシュ

フルオーダーバッグのご紹介 上質カジュアルなレザーサコッシュ

こんにちは。

9月も中旬に入り、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきました。

いよいよ秋ですね。

少し涼しくなって、お腹もしっかり空くようになり

ここのところ、「食欲の秋」全開です。笑



さて本日は、フルオーダー品のサコッシュをご紹介。

夏の始まりごろ、ご夫婦揃って工房までお越しくださったお客様

「このくらいのサイズのサコッシュを作って欲しくて^^」と

今使っているバッグを見せていただきながらご希望を伺っていきました。



革や生地のサンプルをご覧いただきながら、色の組み合わせを決定。

こちらのデザインで製作していきます。



今回オーダーいただいたバッグは、旦那様がお使いになるサコッシュ。

これは完成が楽しみ^^



仕様が決まったところで、まずはデザイン画をもとに型紙を作成します。

型紙が完成したら、材料を裁断していきます。



今回バッグの本体に使用するイタリア製のクロムなめし革は

家具(主にソファーなど)に使われることの多い耐久性の高い革になります。

使い続けても革の表面の質感は変わらないので(艶が出たりしないので)

「味のでない革のほうが好き」という方におすすめしている革になります。



まずはバッグ本体の革を裁断。




裁断が終わったら、革の厚みを調整する「革漉き(かわすき)」を行います。

かばんが完成した時に、重なって厚みが出やすい部分を薄く漉いていきます。



本体の革の準備ができてきたら、細かい革パーツも準備します。



ファスナーの引き手やDリングの取り付けパーツ、ショルダーベルトなどはイタリア製のタンニン鞣し革「ブッテーロ」を使います。

こちらの革は、「ヌメ革の王様」と呼ばれているほど美しい経年変化を愉しむことができます。

徐々に艶が出てくるので、そんなところも楽しんでいただけますと嬉しいです。

革パーツは、全てコバ塗りを行います。

コバ塗りは、革の裁断面に色をつける作業です。



今回使用しているコバ塗り液は「透明」になります。

革の雰囲気を損なわないように、あえて色はつけずに透明を選びました。



続いて、内装の準備を進めます。




内装は国産11号帆布のダークグレーを使います。




内ポケットが両面につきます。

ポケット製作中↓



ポケットの淵には革を巻いて、上質な雰囲気を演出^^




本体(革)と内装が揃ったら、それぞれを合体させバッグを仕上げていきます。




中面はこんな感じ↓



外面はこんな感じ↓



完成前からかっこいい雰囲気に思わずニヤけてしまいます。笑

さぁ、いよいよ縫製を行いバッグを仕上げていきます。




ここまできたら、鞄をひっくり返して




完成です♪

(ショルダーベルトの製作風景は、うっかり撮影忘れです。泣。
お客様専用の長さに仕上げました^^)

色と質感の異なるブラウンの革の組み合わせが、おしゃれでとても素敵なバッグ。



これからの季節にもぴったりのブラウン、眺めているだけで気分が上がります。
革パーツは細かい部分まで、丁寧に仕上げています。



ファスナーは大きく開くので、荷物の出し入れが行いやすいです。



両面にある内ポケットは幅広タイプなので、

ポケットというよりも、バッグの中に仕切りがあるような雰囲気です^^


素敵なオーダー、ありがとうございました。

そして、長い間楽しみにお待ちいただき本当にありがとうございました。

お出かけの相棒としてたくさん使っていただけますように^^


完成したバッグは、後日お客様に直接お渡しすることができたのですが

話が楽しくて、ついつい写真のことを忘れていました。

(最近、よく忘れてる。。涙)

いつかまたバッグを持って工房に遊びに来ていただけると嬉しいです^^


最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは、次回もお楽しみに〜 ♪

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。